12年前、自分の手でチーズがつくれるとわかった時には、家族みんなが、おいしいチーズを作ろう、と大いに盛り上がり、工房まで作ってしまいました。今は、さけるチーズ、カチョカバロ、ゴーダの3種類を作って販売もしています。チーズを作るというのは、乳質にすごく気を使うこと。牛の健康はもちろん、牧草から牛舎の状態、搾乳に至るまですべてに気を使わなければおいしいチーズはできません。家族みんなが同じものを見て、おいしいものを手作りして、仕事や暮らしを楽しむことができる。これはすごい贅沢なことだと思うし、酪農をやっていて一番良かったなあと思えることですね。